【PP加工とパウチ加工】で、強くてキレイな印刷物!
今回は、印刷物に耐久性や高級感を付けられる「PP加工」や「パウチ加工」についてまとめてみたいと思います。
「PP加工」とは、ポリプロピレン(PolyproPylene)のフィルムを印刷物の上に貼り合わせるラミネート加工の一つです。
光沢のあるフィルムを貼る「グロスPP(クリアPP)」や光沢を抑えたフィルムを貼る「マットPP」などがあります。
表面を保護したり、高級感を出すことが出来ます。
ポスターや冊子の表紙など、幅広い場面で利用されています。
フィルムを貼った面は多少水気に強くなりますが、用紙の断面からは水や湿気が入ってしまうので、完全に耐水性を得られるものではありません。
「パウチ加工」は印刷物をフィルムで挟み込み、熱圧着する加工です。
印刷物を完全に包み込み、四方に透明なフィルムだけの部分(ミミ)が付きますが、断面が出ていない分PP加工よりも耐水性が上がります。
一般的に「ラミネート加工」と呼ばれることも多く、市販のラミネートフィルムとラミネーターを使用したことがある方もいらっしゃるかと思います。
飲食店のメニュー表などで多く利用されています。
「PP加工」「パウチ加工」「ラミネート加工」…それぞれ、加工に対応している会社によって呼び方が異なる場合があるのでご注意ください。
PP加工やパウチ加工を行うと、加工前と加工後で色が異なって見える場合があります。
微妙な色合いにこだわる印刷物の場合は、事前にご確認下さい。
また、片面のみPP加工を行うと用紙が反り返ることがあります。
これはフィルムによって紙が引っ張られたり、湿度の影響によるもので、特に薄い用紙にPP加工を行うと反りやすくなります。
両面にPP加工を行うことで防ぐことができます。
そもそも、あまり薄い紙ではPP加工を行うことができないものもあります。
用紙の種類にもよりますがおすすめは135kg以上の用紙です。
一方でパウチ加工は厚すぎる紙だと加工できない場合があります。
加工のご相談の際は、加工の目的や印刷物の用途も教えていただければ適した用紙などをご提案いたします!
PP加工に近いもので「OPニス加工」というものがあります。
こちらは印刷と同時に印刷物にニス引きをするもので、グロスPPのように表面に光沢を出し、印刷面が擦れても汚れや傷になりにくくする効果がありますが、PP加工よりもその効果は劣ります。
また、PP加工のフィルムは概ね0.024〜0.027mm程度の厚さですが、市販されている下敷きのような厚さにしたい場合は「硬質塩化ビニール貼」という加工もあります。
現在プリントハウスのホームページからすぐにご注文いただけるのはカバーフォルダーやポスターへのPP加工のみとなります。
その他のサイズへのPP加工やパウチ加工など、今回ご紹介した加工をご検討中のお客様はお気軽にお問い合わせください!
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